MRヘッドセット

上海のPlay For Dream社が開発した両目8KのVR/MRヘッドセット「Play For Dream」が、クラウドファンディングプラットフォームのMakuakeにて先行予約を開始しました。このヘッドセットは片眼あたりの解像度が3840×3552のMicro-OLEDディスプレイを搭載し、3882PPIの高画素密度を実現しています。また、Snapdragon XR2+ Gen 2チップを搭載しており、超低遅延でのデジタルコンテンツ表示も可能です。SteamVRと連携することでVRゲームの体験も可能で、専用の「Dream Box」に接続すればPCや家庭用ゲーム機をMR空間で楽しむことができます。

Googleはカナダ・バンクーバーで開催されたTEDカンファレンスで、Android XRプラットフォームの初のライブデモを披露しました。Geminiを搭載したスマートグラスと、サムスンと共同開発中のXRヘッドセット「Project Moohan」のプロトタイプを紹介しました。デモでは、AIのGeminiが音声操作や視覚認識などの高度な機能を提供し、リアルタイムでの情報処理や多言語翻訳を支援しました。また、ユーザーの視界内での情報提供や、仮想オブジェクトとのインタラクションが可能なパススルー技術も披露されました。

中国のPlay for Dreamは、AppleのVision Proに似たスタンドアロンMRヘッドセットを開発しており、将来的にAndroid XRをオペレーティングシステムとして採用する予定です。このヘッドセットは外観がApple製品に似ていると批判されていますが、独自のアプローチでAndroidベースのデバイスを目指しています。また、モーションコントローラをサポートする点で差別化を図っています。Play for Dreamは中国では比較的知られていますが、米国市場への進出を重点に置いています。初回生産はKickstarterで資金を募り、現在はバックラーへの発送を開始しており、3月末には広く提供開始される予定です。